肉料理もお刺身も食べることが好き

今まで色んな先生にお世話になってきましたが、数十年経った今思い出すのは、けっこう楽しい先生がいっぱいいたなということ。
勉強したことはあまり覚えていませんが、面白かったことや、驚きの歴史なんかは非常によく覚えています。

高校生の時担任だった先生は、私たち女子に向って、もし何でも良いからご馳走してあげると言われたら、カニ!
カニと言うんだぞと冗談交じりで話しました。
お前たちは普段あまり良いものを食べていないから、豪華な食べ物だと言えば肉料理だと思うかもしれないけれど、違うんだぞ!
カニだ!
カニが高いんだと何度も言っていました。
もしかしたら、誰か好きな方にカニを食べさせろとでも言われた直後だったのでしょうか。
何だかよく分からないけれど、真剣に話す先生の顔がおかしくて、大笑いの渦ができた教室でした。
他のみんなも覚えているかな。
でも、やっぱりカニよりも私は肉の方が食べたいな。
カルビもいいしステーキも食べたい。
そう思ったのは、たぶん私だけではなかったと思います。
あれから時が流れ、私もよい年になりました。
確かに、ご馳走を頂く席も何度かあったのですが、カニよりもお肉料理やお刺身の方が嬉しい私です。
御馳走とは言えないかもしれませんが、歴史ある素朴な雰囲気が温かい洋食屋さんなどで頂くメニューも大好き。
やっぱり、いくつになっても食いしん坊なのです。
主人も食べることが好きな人なので、物を買うよりも食べることにお金をかける我が家。
エンゲル係数が高いのが気がかりでもありますが、とても幸せな毎日です。

ローストビーフというもの

私はローストビーフに目がない。
懇親会や謝恩会、結婚式の二次会やクリスマスパーティーなどで必ずといっていいほど出されるローストビーフ。
横にはクレソンが添えてあったりする。

かけてあるソースによって、大分趣が変わる。
そして大抵立食パーティーのメインとして饗される。

私はこのローストビーフを見つけると、浅ましいほどに沢山とる。
けれどもみんな同じく浅ましいほどに沢山とるから、どちらが早いかというスピード勝負である。
いかに自分が早く多くとるか。

というと実に体裁が悪いが、まああながちみんな違うとも言い切れまい。
それ程に人気のメニューがローストビーフなのである。

おいしいというのもある。
立食だと、他にお腹にたまるものがないというのもある。
大体何だかサラダとかカナッペとかそんなものである。

それからもう一つ、自宅で作りにくいというのがある。
先日某飲み会で一緒になった友人によって、ローストビーフは簡単だという説法を聞いたが、まあそれにしたってやはり面倒。
饗されるものの方が気分があがるのだ。

だから私は家では作らない。
それに、あんなにほぼ素材という料理も少ないから、しっかりとしたいい肉でないとおいしいローストビーフは作れないのだ。

というわけで、私はパーティーでこそ一生懸命食べているのである。
それから、私は飲むのも大好きなので、そういうパーティーに行くと主賓そっちのけで飲み食いをする。
結婚式だったとしたって、新郎新婦の写真撮影タイムを棒にふって、ここぞとばかりに食べまくるので決していい客とはいえないのである。

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