大きい犬小屋への憧れ
大きい犬小屋というものが、ホームセンターにはよく売っている。
物置が売っているコーナーの横あたりによく置いている。
まるでロッジやペンションなんかのような、豪華な丸太小屋みたいなもの。
窓もドアもウッドデッキもついていたりする。
子供の頃、それが羨ましくて仕方がなかった。
昔私たち姉妹は、一部屋を二人で分けていたので、自分の部屋というものになみなみならぬ憧れがあった。
けれどもぐずったところで家の間取りが増えるわけでもなし。
家賃も払っていない子供の我々は、そこは黙って引き下がるより術はなかったのである。
それに引き換え、この豪華ハウスの持ち主となるべき犬は、一体どんな贅沢なやつだろう。
こんなの、まるで工事現場のスーパーハウスぐらいある。
適当な広さで、子供の一人部屋にはもってこいである。
私はなんなら、スーパーハウスでもいいから欲しいと思っていた。
プレハブでもいい。
それなのに、部屋で勉強や、友達を呼んで遊んだりもしない犬がこんなにいい部屋を持つなんて。
窓なんか自分であけもしないだろう。
カーテンだってきっと必要性を感じない。
ウッドデッキだって、別になくてもいいんじゃないか?
むろん大型犬、もしくは超大型犬向けハウスではある。
けれどもそれにしたって豪華だ。
二足歩行の背丈でも十分入れる。
子供であればもっと容易に入れる。
私のほうがこの部屋の利用価値を最大限に引き出せる。
そう思いながら、いつもこの大きい犬小屋を眺めていた。
そしてそこに収まるであろう、シェパードやゴールデンレトリーバーなんかの素敵な毛並を想像して、心の中で舌打ちをした。
黒の柴犬
実家で飼っている黒の柴犬は、母が職場でもらってきた犬です。
母犬が、もらってきた子犬に噛み付き、育児放棄をしたという話を聞いて、可哀想になり、譲ってもらって飼うことになった犬です。
子犬の頃は、母犬から愛情をあまりうけていなかったようなので、抱っこしたり、たくさん甘えさせてあげたりしました。
柴犬なので、室内で飼うのは厳しくなり、ある程度、大きくなってから犬小屋を作り、外での生活に慣れるようにしました。
外での生活には、慣れるまで1週間くらいかかりましたが、そのあとは、問題なく外での生活にも慣れてくれました。
最初は心細かったのか、夜中、独りぼっちになると不安そうに鳴いていました。
そんなときは、優しく撫でてあげたりしました。
また、室内で飼っていたときに使っていた、ブランケットを犬小屋に入れて、ここが、これから生活するところなんだよ、と教えてあげていました。
外で飼っている犬だったので、ノミやダニがつくことがありました。
そんなときは、ノミ、ダニ防止のお薬や、シャンプーをこまめにして、痒がらないよう気を付けました。
あとはきちんと、狂犬病のワクチンも摂取しています。
ちゃんと朝晩2回、と決めた散歩をしっかりしてあげることも大切だと思います。
ワンちゃんもきちんとした生活リズムを作ってあげることが大切だと思います。