新社会人時代
実際の社会の現場を知らない学生時代は、世の中に対して男女雇用機会均等法が成立して、女性も男性と同じように働けるような社会基盤が整備されているとうい勝手なイメージをもっていました。
女性が、男性ばりに働き、結婚して、出産子育てをしながら女性が働く時代になったのだ。
そんなことを学校教育の現場では言われ続けて、女性も手に職をもてるいい時代になったのだと信じていました。
しかし、新社会人になり、建築資材のメーカに勤めていた営業事務時代は大変な社会のギャップに苛まれ、「女性差別」、「セクシャルハラスメント」に「パワーハラスメント」まで経験するはめになりました。
社会を構成する、企業のトップは1940~50年代生まれ。
その時代の女性の立場といえば、結婚後は、社会から退き、子育てや専業主婦になるとういのが女性のあり方のようです。
特に、建設・建築業界では今でも男性の仕事の幅が広いことから、女性は立場的に昔と状況が変わらず、出産前後の休暇を取得するとうい考え自体が、会社からの理解が得られないのが現状のようです。
子育て支援制度が年々充実していく反面、企業経営者の考えが変わらず、結婚した女性にとっては働き続ける選択肢が用意されていません。
それから、その会社における7年前の話ですが、「子供ができたら辞めるよね?」というような半強制的に職場から追い出すようなことを言う上司が同じ会社の別支店にいました。
九州には10店舗もの支店がありますが、結婚した事務職員は退職するか、子供ができれば辞めざるを得ない状況が今でも続いているといいます。
その結果、ずっと子供を作れずにいるカップルも存在します。
企業は女子社員が、出産前後の休業が取得できないように、正社員から派遣社員にすべてを切り替えようとしている動きが出始めた頃、私は転職に成功しました。
いつまでも、時代錯誤の会社に勤めていても、女性にとっては未来は開けません。
自分ひとりの力では、大きな組織は変えられないという事実に早くに目が覚めたことが、あのときの自分を救ったのだといえます。
女性が社会で働き続けていくことにまだまだ難しい業界や会社が存在します。
会社や組織を変えていくのは、一人の力では絶対にできないことです。
そんな大きな壁にぶち当たってしまったならば、他の道を探すという方法が、自分らしく生きていける方法でもあるのではないのでしょうか?会社に自分の人生を捧げる生き方はやめ、思い切った道を切り開く勇気も必要ですね。