ネットリテラシーについて考える

最近よく耳にする言葉のひとつに、「ネットリテラシー」という言葉があります。
私が生まれたのはインターネットが普及する前の世代で、もちろん「ネットリテラシー」なんて言葉はありませんでした。
インターネットが欠かせない今の時代、こわいなぁと思わせる事件が毎日のように起こっています。

最近では、アルバイト店員がSNSで安易にふざけた行動を取って、店舗が閉店に追い込まれるなんて事象が頻発しています。
インターネットが普及していなかった時代には、考えられない事態です。
常識のかけらもない、自己顕示欲の強い若者が増えているだけなのか、それともそういった環境を世間が作っているのか、難しいところだと思います。
以前働いていた職場でも、ネットリテラシーに関する意識はそうとうなものでした。
割と大きな会社だったので、某巨大匿名掲示板でスレッドが立ったことがあります。
私も見てみましたが、ある管理者の実名が出ていたりして、誹謗中傷の嵐でした。
上層部はてんやわんやでした。
今やインターネットは誰でも利用できるツールとして浸透しており、最悪会社の利益に影響が出る可能性がありますので、当然です。
全社員に向けてネットリテラシー研修を実施することになりました。
個人的な意見ですが、私にはそういうネット掲示板やSNSにハマる人たちの気持ちがわかりません。
世代の違いなのかもしれませんが、いちいちプライベートな内容を何の警戒心もなく世界に発信する意図が理解できないのです。
食事の席で写真を撮りまくり、人の話そっちのけでSNSに投稿する作業に夢中になっていた知り合いがいましたが、速攻で縁を切りました。
モラルを守って楽しむのは全然かまいません。
だけど、誰かを不快にさせたり、迷惑を掛けたりするのは違うと思います。
みんながみんなそうだとは思いませんが、インターネットが普及していなかった時代の方が、健全で健やかだったと思わずにはいられません。

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