恋は全てが尊くてオンリーワンです

何とも思っていない相手であれば、普通に食事したり一緒に時間を過ごすこともできるでしょう。
会話だってスムーズだし肩も凝ることはありません。
でも、相手の事が好きだと思えば、何をするにも緊張してうまくできなくなってしまう。


気を付けよう気を付けようと思えば思うほど、空回りしてしまうみっともなさ。
きっと誰にでもそんな経験があるのではないでしょうか。
でも、経験を積んで行くうちに、年齢を重ねて行くうちにだんだん上手く行動できるようになります。
何でも慣れが大切と言ったところなのでしょう。

でも、確かにそこそこ上手く付き合えるようになり、洒落た会話もできるようになっても、不意に不恰好だった自分の事を思い出して懐かしくなる時があります。
今のような自分だったらきっともっと上手く付き合えたはず。
過去に戻ることなどできませんので、思うだけでまた時間は過ぎて行きます。

私は思うのです。
どうして昔の恋愛の思い出を思い出す時ほっこりとした気持ちになるのかを。
きっと、本当に一生懸命だったから。
笑われても怒らせてしまっても、それでもできる範囲で精一杯愛していたから。

ただ好きだと言う気持ちだけで、そこに言い訳は全然ありません。
そんな風にできることって、もしかしたら少ないかもしれません。
恋をしている時って、やっぱり幸せな気持ちになれる特別な時間です。
いろんな人が世の中にはいて、色んな恋愛をして思い出を作って行く。

そのどれもが、尊くてオンリーワン。
そう思うと、なんて素敵なことなんだろうと改めて思います。

ピンとくる恋

私は今まで、ピンとくる恋をしたことは一回だけあります。
それは、初めて飲み会で会った男の人でした。
長髪で、髪を束ね、細い体、長い指、一つ一つが気になって仕方がありませんでした。

長髪好きなわけでもなく、細い体の男の人が好きなわけでもないのです。
それなのに、すごく気になってしまうのです。
それはもう目線が外せないくらいでした。
飲み会が終わった後、友人に「絶対あのロン毛の彼がタイプだったんでしょう?ガン見していたもんね!」と言われてしまった私は否定しましたが、誰にも信じてもらえませんでした。
そして、なぜか次の飲み会でもその彼が来たのです。男友達も私が気に入っていると思ったのでしょう、わざわざ「呼んであげた」という感じで、今度は初めから私の隣の席でした。
2回目の飲み会でもやはり気になります。
自分でも可笑しいと思うのですが、目が奪われると言ったらいいのでしょうか。
そんな感じなのです。
そして、とうとうその彼と連絡先を交換した私。好きではなかったので、何も連絡しなかったのですが、そのうち彼から何度か連絡が来るようになりました。
そして、あれよあれよといううちに、自然とお付き合いが始まりました。
そう感じのは、クリスマスや誕生日などを一緒に過ごすようになったからです。
あえて彼から告白と言うものはなかったのですが、お互い彼氏彼女と言う自覚はありました。
そして、周りもそんな私たち二人のことを自然に認め、親にも公認の中になりました。
それが今の私の主人です。
不思議です。
なぜかは分かりませんが、ピンとくる瞬間って言うのは結構当たるものなのですね。

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