母特製の手打ちそば
うちの母は、料理が上手です。
和食、洋食、ジャンルを問わず得意料理がたくさんある母ですが、最近またレパートリーが増えたようです。
それは、手打ちそばです。
何がきっかけでそばにハマったのかはわかりませんが、最近実家にそばを打つための専用の部屋ができました。
もちろん、その部屋を使うのは家族の中で母だけです。
母はもともとそばが大好きなので、自分でもそばを打ってみたいと思ったのかもしれません。
この前帰省した時も、一生懸命そばを打っていました。
母がそばを打つところをそばで見ていたのですが、すごく難しそうでした。
「やる?」と言われましたが、自信がなかったので遠慮しました。
どうやらコツがあるみたいで、私がやったらブツブツ途切れたおいしくないそばが出来そうだったので。
夕食に母特製のそばが出たので食べてみたら、コシがあって、まるでお店で食べるそばみたいで、たくさんおかわりしてしまいました。
どうやってそば打ちを習得したのか母に聞きましたが、もったいぶって教えてくれず、謎のままです。
家族の間でも母の打つそばは評判みたいで、飲食業をやっている弟がメニューに加えたいと言っていました。
その話がどうなったのかはわかりませんが・・・。
母もまんざらではないようなので、弟の店に母の手打ちそばが出る日は近いと思います。
そばにとどまることなく、「次はうどんを打ってみようかな~」なんて言っている母。
私はそばよりうどん派なので、実はそっちの方がうれしいんですよね。
母の手打ちうどん、食べてみたいものです。
昔読んだ童話に出てくる料理を食べたい
子どもの頃から、一人で本を読むのが好きな子でした。
外で遊びなさいと母に叱られながらも、すみっこの方に行って本ばかり読んでいた少女時代。
推理小説や伝記なども好んで読んでいたのですが、童話も大好きでした。
可愛い絵やメルヘンチックな絵も好き。
あまりにも本が好きなので、先生が自分の本を貸してくれたこともあったと記憶しています。
今思えば、たぶん現実逃避したかったのだと思います。
本を開いてページをめくれば、すぐに別世界に引き込まれました。
外国の話しの中には、太っちょでメガネをかけたおばあちゃんと大きな鍋。
その組み合わせが、外国への憧れを強くさせ、益々日本を出たい気持ちにさせたものでした。
結局、あれから海外へ何度か旅行に行きました。
しかし、本の中に出てくるような優しそうな太っちょなおばあちゃんが、作るような料理を食べる経験はしていません。
アジアが好きでアジアは何度も行っているのですが、西洋文化に触れるような旅はしたことが無いのです。
これはこれで楽しいので満足しているのですが。
年齢を重ねる度に、益々私は子供に戻って行くよう。
童話の中のあのおばあちゃんに会ってみたい。
そして、大きな鍋で作られる料理を食べてみたいと思うのです。
コテコテの甘々スイーツなんかも食べてみたい。
私の妄想は膨らむばかりです。
洋風のレストランなどで食べる料理が美味しく感じられるのも、もしかしたらそんな現実逃避のようなものができるからかもしれません。
そんな風に思っています。
いずれにしても、ワクワクする料理はやっぱりココロひかれます。