妹の一人暮らしと家賃の高さ

東京で一人暮らしをしていた妹のところに、訪ねて行ったことがありました。
もう20年近く前の事でしょうか。
東京は、何でも物価が高いとは聞いていましたが、借りていたマンションの家賃の高さには大変驚きました。

確かに新しくて綺麗なのですが、そんなに広いと言う訳ではありません。
それなのに、びっくりするような家賃なのです。
でも、それをちゃんと払えるくらいの収入もあったようですから、心配することはありませんでした。
それと同時に、一緒に同じ屋根の下で暮らしてきた妹が何だか遠いような気持ちになりました。
その家賃は、私には払える額ではありません。
彼女の暮らしは、私とはまるで別。
すっかり都会の人になっていたのです。
それが、なんとも言えない寂しさを感じさせるのでした。
仕方がないことは分かっていたのですが、切なくなってしまいました。
それからお互い結婚して家庭を持ち子供を産み、そこそこ頑張っているお母ちゃんになっています。
妹は子供が大きくなったことを機に、昨年家を建てたと言っていました。
私は行ったことがありませんが、我が家とは違った家庭を築いているのでしょう。
都会に住んでるということで、土地が非常に高く大変だったと言っていました。
大きな額のローンを抱えることになったのですが、逞しい妹夫婦なら何とか払っていけることでしょう。
昔、妹が遠い存在のように感じられて寂しかった気持ちは、今は頼もしくもあり誇らしくも感じられるものに変っています。
お互いの家や家庭が、楽しくて幸せに満ち溢れているように。
いつも笑って暮らせるように。
そんな気持ちがしています。

賃貸住宅の契約

賃貸住宅は、金銭的なトラブルが起きやすいものです。
最も多いのは、退去時に敷金が返還されるのか、ということです。

敷金は貸し手側の保険や担保のようなもの。
賃借人とすれば、家賃の滞納もなく借りた家の原状復帰もさほど必要のない状況であれば、退去する際に、当然返してもらえるように思います。

ですが現状としては、敷金の中から修理代や清掃代を差し引かれ、敷金が返還されないことが多いようです。
賃貸契約を結んだ際に、契約書にその旨が明記されていて、借りる方が従わざるを得ないのも現状です。

契約書や重要事項説明書をしっかり読み、わからないところや不明なところは大家さんや仲介会社に質問しなければなりません。

敷金以外にも「更新料」の名目で、一年ごとに家賃の何ヶ月分という支払う慣習もあります。
こちらも契約時に説明を求め、内容に納得したうえで契約を結ぶようにしましょう。
特に敷金に関することは、お互いに思い違いによるトラブルを未然に防ぐことが、何よりもポイントになるでしょう。

賃貸の契約については、各地で多かれ少なかれ問題が起こっていますが、大抵は賃借人つまり借り手の泣き寝入りが現実ですので、細かいところまで話し合うことが重要です。
契約してしまってからは遅すぎますからね。

逆に敷金礼金補償金ゼロの物件についても、安さに惑わされないように、しっかりと見極めが肝心です。

«
»